私は、文房具店店主として仕事をし、家では家事ほぼ全般と、
ボールペン選びのコツ
私は、仕事では事務作業をすることが多いです。
職業によっては、インクの渇きが早いことを求める方もいます。疲れないことが第一条件の方もいます。友人は、書きやすさとデザイン性の高さがポイントで、見栄えがいいものを選ぶそうです。
使い始めて気に入ったボールペンは、長く使っていきたいものです。私は、インクがもうすぐなくなりそうだとわかったら、替え芯を買いに行きます。いつでも買える文房店があるというのも、ボールペン選びのポイントとなります。
・書き心地が自分の好みに合っているか
・インクの渇きが早いなどの機能が仕事に合っているか
・替え芯の入手など、長く使えるか
職業別おすすめボールペン
事務職の方におすすめのボールペン
環境に配慮してペーパーレス化に取り組んでいますが、手書きで事務作業をするときには、とにかく軽いもの、長時間使っていても疲れないもの、というポイントを重要視しています。
「長時間の書類作業で手が痛くなる」「インクがすぐ切れる」「コスパの良いペンが見つからない」という事務職の悩み解決のために、わたしはこんなボールペンを使っています。
パイロットフリクション
文房具店に行って、パイロットフリクションを買おうと思ったら、あまりにも種類が多いので驚いてしまいました。カラーは豊富で、複数色を選べるタイプもあります。
事務に使いたいという目的があるので、いちばんシンプルな黒1色のボールペンを購入して使っています。黒い色ははっきりしていて見やすいです。ボールペンのチップが安定しているので、書き心地もよくストレスフリーです。
一度、保管しなければならない書類に使ってしまいました。あとから文字が消えてしまってあわてました。熱で消えるインクなので、保管する書類や法的に提出する書類には使えません。
ジェットストリーム4&1
黒、青、赤、緑の4色にシャープペンシルがついている多機能ペンは、事務作業をするときには便利さを発揮してくれます。
通常の記録では黒を使い、項目別にしたいときに、色を変えています。
クリエイティブ職の方におすすめのボールペン
クリエイティブ職というのは、デザイナーやライターのように、アイデアを形にする仕事の方です。
「思いついたアイデアをすぐ書き留めたい」「細かい作業と大まかなスケッチの両方をしたい」「個性的なペンで気分を上げたい」というのは、友人のwebデザイナーCさんがよくこぼしている悩みです。
ゼブラ クリップオンマルチ
4色ボールペンとシャープペンシルが1本にまとめっているので、アイデアをまとめるのによい、とCさんから聞きました。ノートの1ページに、
おすすめペンと選び方ポイント:
- インクの出が安定した信頼性の高いもの(ロットリングのティッキーシリーズはプロにも人気)
- 細字・中字・太字を状況で使い分けられるもの(ステッドラーのアバンギャルドマルチは太さ変更可能)
- 長時間握っていても手に馴染むデザイン(ラミーのスイフトは人間工学に基づいた設計)
イラストレーターのCさんは「アイデアスケッチには0.7mmの中字、細かい作業には0.5mmの細字を使い分けている」と教えてくれました。また、「トンボのエアプレスはワンプッシュで書き始められるので、ひらめいた時にすぐ書けて重宝している」とのこと。
さらに多色ボールペンは企画の整理やカテゴリー分けに便利だそうです。特に最近発売されたぺんてるのi+(アイプラス)は、スマートフォンと連動してデジタルノートに転送できる機能が付いており、アナログとデジタルの良いとこ取りができると評判です。
「良いペンを使うと、アイデアも出やすくなる気がする」というお客さんの声も。道具へのこだわりが創造性を高める一因になっているのかもしれません。
こんな時どうする?クリエイティブ職ボールペン活用法
- アイデアスケッチ:0.7mm中字の黒インクで大まかに、カラーインクで補足や感情を表現
- デザイン打ち合わせ:消せるフリクションボールを使えば、修正が容易に
- 長時間のブレインストーミング:軽量で握りやすいグリップ付きを選ぶ
接客業・営業職の方におすすめのボールペン~信頼感を演出する一本~
接客・営業職の方がよく抱える悩み
「お客様の前で恥ずかしくないペンが欲しい」「サッと取り出せて確実に書けるペンは?」「予算内で高級感のあるペンを探している」
お客様の前でペンを使う機会の多い職業の方には、見た目と機能性を兼ね備えたペンがおすすめです。特に契約書にサインする場面では、ペン一本で印象が大きく変わります。
おすすめペンと選び方ポイント:
- 高級感のあるデザイン(パーカーのIMシリーズは1万円以下で本格的な高級感)
- スムーズな書き出しができるもの(クロスのテックスリーはペン先が乾きにくい設計)
- 万が一インクが切れても恥をかかない信頼性(モンブランのピクスはインク残量が見えるタイプ)
不動産営業のDさんは「お客様との契約時に使うペンは、自分の印象を左右する」と言います。実際にDさんがパーカーのソネットを使い始めてから「信頼感が増した」と感じることが多くなったそうです。「お客様から『素敵なペンですね』と言われることが増え、話のきっかけにもなります」と喜んでいました。
キャップ式とノック式では、片手で素早く使えるノック式が人気です。特にクロスのテックスリープラスは高級感があり、ノック式の手軽さも兼ね備えています。ただし、ポケットに入れる場合はインク漏れの心配が少ないキャップ式も検討してみてください。
こんな時どうする?営業職ボールペン活用法
- 大切な契約の場:高級ボールペンを取り出す時は、さりげなく本体を磨いておくとより光沢感が増す
- 複数人でのミーティング:水性の速乾インクなら、紙の上で手が触れても滲みにくい
- 名刺交換の後:名刺を受け取った後、そのまま高級感のあるペンでメモを取ると印象アップ
医療・教育関係者におすすめのボールペン~機能性と清潔さを兼ね備えた一本~
医療・教育関係者がよく抱える悩み
「衛生面が心配」「何色も使い分けたい」「書いたものがすぐに乾かない」「インクが長持ちするペンがいい」
清潔さや見やすさが重要視される医療や教育の現場では、機能性に優れたペンが必要です。特に新型コロナウイルス流行後は、抗菌性能を持つペンの需要が高まっています。
おすすめペンと選び方ポイント:
- 抗菌加工されたグリップ(ゼブラのサラサクリップ抗菌モデルは医療現場で人気)
- にじみにくく乾きやすいインク(三菱ユニのジェットストリームは0.5秒で乾く速乾性)
- 鮮やかな発色の多色タイプ(パイロットのアクロインキは視認性の高い発色)
小学校の先生であるEさんは「赤・青・緑・黒の4色ボールペンを使って、子どもたちにわかりやすく添削している」と話します。特にぺんてるのビクーニャマルチ4+1は「色の切り替えがスムーズで、添削作業がはかどる」と大絶賛でした。
また、看護師のFさんからは「患者さんのカルテには乾きが早いペンを使わないと、手が触れてにじんでしまう」という貴重な意見をいただきました。Fさんのおすすめは三菱ユニのジェットストリームで、「速乾性と書きやすさが業務をスムーズにしてくれる」とのことです。
特に医療現場では衛生面を考慮し、抗菌ボールペンが人気です。ゼブラのサラサクリップ抗菌モデルは、グリップ部分に抗菌加工が施されており、複数人で使用する場面でも安心です。教育現場では視認性の高い色使いができる多色ペンが重宝されています。
こんな時どうする?医療・教育職ボールペン活用法
- 患者カルテ記入時:滲みにくい速乾性インクの細字タイプで、限られたスペースに書き込み
- 授業中の板書参照:自分のノートに4色で板書内容を分類しながらまとめると復習しやすい
- 保護者への連絡帳:消せるタイプのペンを使えば、間違いを修正できて安心
ボールペンをお店で試す前に知っておきたいこと
ここまで職業別のおすすめを紹介してきましたが、最終的に大切なのは「自分の手に合うかどうか」です。同じ職業でも、手の大きさや書き方のクセは人それぞれ違います。
2025年のボールペントレンドとしては、環境に配慮した素材を使ったエコシリーズや、デジタル連携機能を持つスマートペンが注目を集めています。しかし、どんなに機能が優れていても、あなたの手に合わなければ宝の持ち腐れです。
ボールペン選びの究極のコツ:必ず試し書きをしよう!
ボールペンを選ぶときは、ぜひ実際に試し書きをしてみてください。文具店なら気軽に試せますし、スタッフに相談するとより詳しいアドバイスがもらえます。ツキリン文具店では、様々な紙質でテストできるサンプル用紙を用意していますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
選ぶ時のチェックポイント:
- 手にしっくりくる重さか(軽すぎると安定しない、重すぎると疲れる)
- 書いていて疲れないか(10行程度書いてみるとわかる)
- インクの色や太さは好みか(実際の使用シーンを想像しながら)
- 予算に見合った価値があるか(安くても使いにくければ無駄になる)
ネット購入する場合も、まずは実店舗で同じシリーズを試してみることをおすすめします。「安いから」という理由だけで選ぶと、使いづらくて結局使わなくなり、かえって無駄になることもあります。
特に2025年は、ペーパーレス化が進む反面、「大切なことは手書き」という逆転の流れも生まれています。自分に合ったペンを持つことで、デジタル時代だからこそ際立つ、あなただけの手書き文化を楽しんでみませんか?
ボールペン選びに失敗しないための3つのステップ
- 使用目的を明確にする:主に何のために使うのかを決める
- 予算を決める:高すぎると紛失が心配、安すぎると品質に不安
- 実際に試し書きする:可能であれば実店舗で、複数の候補を比較する
当店では、年間5000本以上のボールペンを販売してきた経験から、あなたにぴったりの一本をご提案できます。気になるペンがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。オンラインショップでのご購入も可能です(公式サイト:www.tsukirin-bungu.com)。
まとめ
「たかがボールペン、されどボールペン」。毎日使うものだからこそ、こだわりを持って選んでみてください。自分にぴったりの一本に出会えると、仕事の効率だけでなく、書く楽しさも広がります。
2025年は特に、サステナブル素材を使ったエコフレンドリーなボールペンや、スマートデバイスと連携できる新世代ペンなど、選択肢がさらに広がっています。しかし、どんなに機能が進化しても、最終的にはあなたの手に馴染むかどうかが最も重要です。
あなたの職業や好みに合った最高のボールペンが見つかりますように。文具店店主として、皆さんの「書く」を応援しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
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